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カサバー

カサバー製品情報

各種産業の製造プロセスや公共施設において、空気調和(温度・湿度・清浄度・臭気等)の重要性が年々高まっております。 株式会社カサバージャパンは1959年に中外炉工業(株)の空調部門として発足して以来、湿式調湿機カサバーを製造・販売して参りました。
食品、化学、製鉄、製薬、病院等あらゆる分野に数多く納入し、その空調に関する問題の解決に貢献してきました。
昨今の省エネルギーのニーズにもお応えできるカサバーは、無菌環境の創造もできる調湿空調装置として皆さまのご要望を満たすものと確信しております。


用 途

1.低温(27℃以下)で低湿(50%以下)の空間創造に最適。

塩化リチウム(LiCl)水溶液(商品名:カセン溶液)の働きにより、ダイレクトにほしい温度・湿度が得られます。
食品、製薬、砂糖、肥料 他

(1)温度に敏感な物質の低温乾燥に!

冷却除湿方式では難しかった低露点空気(0℃ DP以下)も供給できます。
ゼラチン、ソフトカプセル、ドライフーズ、粉末調味料

(2)HACCPにも対応できる強力除菌効果

カセン溶液の特性により、供給空気内の細菌類を除菌します。また、室内を適正湿度することにより、カビ類の繁殖を防止します。
食品工場

(3)表面結露を防ぎ、防錆に効果あり。

鋼材保管

(4)さまざまな温度湿度が必要な場合にも!

カセン溶液の濃度コントロールにより、温度湿度が思いのまま。露点温度−50℃の空気も可能です。

2.最適湿度と細菌・臭気・塵埃の除去でIAQ(室内空気質)を改善。

夏は除湿をすることでさらっと涼しく、冬は加湿し、しっとりとした暖かさがカサバー1台で得られます。また、カセン溶液が空気の除菌と臭気・塵埃を取り除きます。空気質を改善することで、快適な居住空間を提供します。
病院・介護施設 など

3.大容量の送風も可能です。

送風量が大きくなるほど省エネ効果も大きく得られます。

原 理

カサバーとは、カセン溶液を吸湿剤とした調湿機です。
下図は空気線図上にカセン溶液の平衡蒸気圧を合わせた図です。カセン溶液の濃度と相対湿度は相関関係にあることを示します。
たとえば、濃度30%wtのカセン溶液が空気と接触するとその温度が変わってもほぼ相対湿度40%の空気が得られます。
また、溶液の濃度30%wt、温度25℃で接触すると絶対湿度7.8g/kgの空気が得られます。
つまり、この条件で空気が接触する場合、外気湿度が7.8g/kgより高いと7.8g/kgになるように空気中の水分を除去(除湿)します。
外気湿度が7.8g/kgより低いときは、7.8g/kgになるように空気中に水分を放出(加湿)します。

カセン溶液平衡蒸気圧線図
カセン溶液平衡蒸気圧線図

このように温度と濃度を調整することでご希望に沿った湿度の空気を供給することが可能です。
また、温度調整のクーラ用冷熱源は冷却水、井水、冷水、ブライン、冷媒などいずれも用いることができます。
再生熱源には蒸気・電気・温水や排熱の有効利用も可能です。

構 造

カセン溶液を調湿材として用いたカサバーは、図に示す通りエアコンタクタ、リゼネレータ、熱交換器(クーラ・ヒータ)より構成されます。 1.処理用空気はエアコンタクタへ送られ、充填材部でカセン溶液と充分に接触し、除湿除菌されます。
2.エアコンタクタで水分を吸収したカセン溶液は濃度が薄くなります。そこで溶液の一部をリゼネレータに送り加熱することで、水分を空気中に放出し、再生させます。これによりカセン溶液を濃縮させてポンプタンクにもどします。この再生は連続的、自動的に行われるので、カセン溶液は常に所定濃度に保つことができます。
3.加湿する場合は、カセン溶液中の水分を処理用空気に放出するので、足りなくなった水分を補給水にて補います。
(調湿側にヒータが必要です)

カサバー構造FV型
カサバー構造FH型

使用部材

機器の素材については、本体およびポンプタンクはFRP製としております。またプレート型熱交換器(クーラ・ヒータ)のプレートはチタン製を使用しているので発錆もなく耐久性に非常に優れております。

カサバー使用部材

カセン溶液の特性

カセン溶液は湿式調湿機に必要な性質を全て備えた唯一の液体調湿材です。

カセンの特性

強い除菌力

カセン溶液には上記の特性のほかに、強い除菌力があります。これについてはToledo大学Dr.Solbergにより、カセン溶液のエアワッシャーに空気を一度通すと空気中細菌の97%が不活性化することが発表されています。
また、以下のように某ビール工場での除菌効果実証実験での測定結果でも確認されております。

測定場所:某ビール工場測定
測定日時:1998年7月7日
測定機器:RCSエアーサンプラー
 吸引量:40ℓ/min×4min=0.16³
測定培地:細菌用 GK-A 寒天培地
     真菌用 HS 寒天培地

RCSエアーサンプラー
●測定位置
測定位置
●測定結果
測定結果

システムの特長

システムの特長

1.温度と湿度の同時調整が可能

冷却除湿方式の場合 所定の温湿度を得るためには一度過冷却したのち、再加熱が必要です。
乾式除湿機の場合 ほぼ湿球線上にそって除湿されるので再冷却が必要です。
湿式除湿機カサバーの場合 カセン溶液の濃度と温度を最適に選ぶことにより最短のエンタルピー変化で目的の温度・湿度が得られます。ダイレクトに目的の温度・湿度を得ることにより、高い省エネ効果が期待できます。
エンタルピー・・・空気が内部に貯えている全エネルギー(全熱量)のこと。顕熱と潜熱の合計。単位はKJ/kg。
エンタルピー変動イメージ

2.出口空気の相対湿度が安定

カセン溶液は熱容量が大きいため、入口空気の湿度が少々変動しても出口湿度を一定に保つことができます。カセン溶液の平衡蒸気圧図をみると濃度と相対湿度が相関関係にあることがわかります。(図参照)
通常、カサバーは溶液濃度を一定にして運転するため年間を通じて出口空気の相対湿度はほぼ一定にすることができます。また、急な降雨などにより外気湿度の上昇にも影響を受けにくく安定した運転が可能です。
この特性は、乾燥や防錆など相対湿度が重要な分野に最適です。

3.除湿と加湿がこれ1台

カサバーは入口絶対湿度21g/kg(例:32℃70%RH)の空気をクーリングタワー水(32℃)を冷熱源として使用しても出口湿度6.0g/kg(露点温度6.8℃)まで除湿が可能です。それ以下の湿度がご要望の場合でも、冷水、ブライン、冷媒を用いることで容易に対応できます。また、調湿側に補給水とヒータを用意するだけで、カサバー1台で加湿・調湿ができます。

4.極低温の空気がフロストフリー(着霜なし)で供給

カセン溶液は不凍液です(濃度30%の凍結温度−70℃)。そのため、露点0℃以下の空気でも着霜がありません。冷却除湿方式では不可欠なデフロスト(霜取り)の必要がありません。

5.空気の除菌・除塵作用

カセン溶液は塩化リチウム水溶液です。塩化リチウム(LiCl)は塩化ナトリウム(NaCl)とよく似た特徴があり、同様に除菌作用をもっています。このカセン溶液を直接空気と接触させることで除菌し、また、塵埃をたたき落とすことで除塵も行います。 食品製造では除菌空気による室内乾燥で雑菌の繁殖を防ぐなど、HACCPの微生物制御対策にも役立ちます。

6.再生用熱源

カサバーの再生には多くの場合、0.196MPaの低圧蒸気を熱源としています。低温再生が可能なので温水、電気ヒータやヒートポンプ、他にも有効な排熱利用などあらゆる熱源が使用できます。

7.分離設置可能

エアコンタクタとリゼネレータは配管による接続なので、分離しての設置が可能です。
たとえば、エアコンタクタは機械室、リゼネレータは屋上に設置することもできます。

分離設置可能

8.キャリオーバーレス

高性能のエリミネータを設けていますので溶液のキャリオーバーに対する懸念がありません。

極低キャリーオーバー

9.コロージョンフリー(耐腐食性)

カセン溶液は腐食性の強い物質です。しかし、機器本体をFRP(ガラス繊維強化プラスチック)製とし、溶液と接触をする熱交換器のプレート部をチタン(Ti)製にすることで装置の腐食の心配をなくしました。

10.メンテナンスが容易

カセン溶液は化学的に安定した物質で蒸発することはありません。もし、溶液濃度が薄くなった場合でも溶液を補充するだけで、いつまでも新設時と同様の除湿能力が維持できます。溶液のサンプルをいただければ、弊社にて分析も行っております。 また、冷却用、加熱用の熱交換器はメンテナンス性のよいプレート式を採用しています。プレートの取外しが可能なので、洗浄作業も容易に行うことができます。

仕 様

エアコンタクタ

/ 型 式 通  過 処理風量 溶液
ポンプ
運転 梱包 寸法
断面積 最 小 標 準 最 大 重量 重量 長 さ 高 さ
㎥/min ㎥/min ㎥/min kW s s o o o


F
V
♯ 120 0.3 22 34 43 0.75 600 400 1,300 1,000 2,000
♯ 240 0.6 43 68 86 1.5 900 600 1,600 1,300 2,000
♯ 400 0.9 71 113 142 1.5 1,000 700 1,900 1,450 3,600
♯ 600 1.4 106 170 212 2.2 1,400 1,000 2,500 1,450 3,600
♯ 800 1.9 142 226 284 3.7 1,800 900 2,300 1,850 2,450
♯1200 2.8 212 340 424 3.7 2,200 1,100 3,050 1,850 2,450
♯1600 3.7 283 453 566 5.5 2,600 1,400 3,800 1,850 2,450
♯2000 4.5 340 566 680 7.5 3,900 2,200 3,500 2,600 3,000
♯2500 5.6 425 708 850 7.5 4,800 2,500 4,100 2,600 3,000
♯3000 6.7 510 850 1,020 11 5,400 2,900 4,700 2,600 3,000
♯4000 8.9 680 1,133 1,360 11 6,800 3,600 6,000 2,600 3,000


F
H
♯ 800 1.9 142 226 284 3.7 2,000 1,100 2,400 1,900 2,500
♯1200 2.8 212 340 424 3.7 2,400 1,400 3,100 1,900 2,500
♯1600 3.7 283 453 566 5.5 2,900 1,600 3,900 1,900 2,500
♯2000 4.5 340 566 680 5.5 4,500 2,500 3,600 2,350 3,000
♯2500 5.6 425 708 850 7.5 5,300 3,000 4,200 2,350 3,000
♯3000 6.7 510 850 1,020 7.5 6,200 3,400 4,800 2,350 3,000
♯4000 8.9 680 1,133 1,360 11 7,800 4,300 6,000 2,350 3,000
♯5000 11.2 850 1,416 1,700 11 9,000 5,200 7,300 2,350 3,000
♯6000 13.4 1,020 1,700 2,040 15 10,600 5,900 8,500 2,350 3,000
♯7000 15.6 1,190 1,983 2,380 15 12,400 6,800 9,800 2,350 3,000

リゼネレータ

形式 通  過 再生能力 風  量 溶液 再生 機外 運転 梱包 寸法
断面積 エアーコンタクタ出口 入口 出口 ポンプ ファン 静圧 重量 重量 長 さ 高 さ
20% 40% 60% ㎥/min ㎥/min kW kW Pa s s o o o
♯0.75FP 0.07 23 33 40 6.5 9 0.75 0.75 100 400 300 1,050 950 2,500
♯1.5FP 0.14 45 65 80 13 18 0.75 0.75 100 400 300 1,050 950 2,500
♯ 3FP 0.28 95 135 170 27 36 0.75 1.5 100 500 400 1,450 950 2,500
♯ 6FP 0.56 190 270 340 54 71 1.5 2.2 100 700 500 1,600 1,300 2,500
♯ 10FP 0.93 315 450 560 89 119 2.2 3.7 100 1,500 1,000 2,050 1,500 3,100
♯ 15FP 1.39 475 675 845 135 179 2.2 5.5 100 1,800 1,200 2,700 1,500 3,100
♯ 20FP 1.86 635 905 1130 179 238 3.7 7.5 100 2,200 1,500 2,300 2,050 3,300