
各種産業の製造プロセスや公共施設において、空気調和(温度・湿度・清浄度・臭気等)の重要性が年々高まっております。
株式会社カサバージャパンは1959年に中外炉工業(株)の空調部門として発足して以来、湿式調湿機カサバーを製造・販売して参りました。
食品、化学、製鉄、製薬、病院等あらゆる分野に数多く納入し、その空調に関する問題の解決に貢献してきました。
昨今の省エネルギーのニーズにもお応えできるカサバーは、無菌環境の創造もできる調湿空調装置として皆さまのご要望を満たすものと確信しております。
塩化リチウム(LiCl)水溶液(商品名:カセン溶液)の働きにより、ダイレクトにほしい温度・湿度が得られます。
食品、製薬、砂糖、肥料 他
冷却除湿方式では難しかった低露点空気(0℃ DP以下)も供給できます。
ゼラチン、ソフトカプセル、ドライフーズ、粉末調味料
カセン溶液の特性により、供給空気内の細菌類を除菌します。また、室内を適正湿度することにより、カビ類の繁殖を防止します。
食品工場
鋼材保管
カセン溶液の濃度コントロールにより、温度湿度が思いのまま。露点温度−50℃の空気も可能です。
夏は除湿をすることでさらっと涼しく、冬は加湿し、しっとりとした暖かさがカサバー1台で得られます。また、カセン溶液が空気の除菌と臭気・塵埃を取り除きます。空気質を改善することで、快適な居住空間を提供します。
病院・介護施設 など
送風量が大きくなるほど省エネ効果も大きく得られます。
カサバーとは、カセン溶液を吸湿剤とした調湿機です。
下図は空気線図上にカセン溶液の平衡蒸気圧を合わせた図です。カセン溶液の濃度と相対湿度は相関関係にあることを示します。
たとえば、濃度30%wtのカセン溶液が空気と接触するとその温度が変わってもほぼ相対湿度40%の空気が得られます。
また、溶液の濃度30%wt、温度25℃で接触すると絶対湿度7.8g/kgの空気が得られます。
つまり、この条件で空気が接触する場合、外気湿度が7.8g/kgより高いと7.8g/kgになるように空気中の水分を除去(除湿)します。
外気湿度が7.8g/kgより低いときは、7.8g/kgになるように空気中に水分を放出(加湿)します。
このように温度と濃度を調整することでご希望に沿った湿度の空気を供給することが可能です。
また、温度調整のクーラ用冷熱源は冷却水、井水、冷水、ブライン、冷媒などいずれも用いることができます。
再生熱源には蒸気・電気・温水や排熱の有効利用も可能です。
カセン溶液を調湿材として用いたカサバーは、図に示す通りエアコンタクタ、リゼネレータ、熱交換器(クーラ・ヒータ)より構成されます。
1.処理用空気はエアコンタクタへ送られ、充填材部でカセン溶液と充分に接触し、除湿除菌されます。
2.エアコンタクタで水分を吸収したカセン溶液は濃度が薄くなります。そこで溶液の一部をリゼネレータに送り加熱することで、水分を空気中に放出し、再生させます。これによりカセン溶液を濃縮させてポンプタンクにもどします。この再生は連続的、自動的に行われるので、カセン溶液は常に所定濃度に保つことができます。
3.加湿する場合は、カセン溶液中の水分を処理用空気に放出するので、足りなくなった水分を補給水にて補います。
(調湿側にヒータが必要です)
機器の素材については、本体およびポンプタンクはFRP製としております。またプレート型熱交換器(クーラ・ヒータ)のプレートはチタン製を使用しているので発錆もなく耐久性に非常に優れております。
カセン溶液には上記の特性のほかに、強い除菌力があります。これについてはToledo大学Dr.Solbergにより、カセン溶液のエアワッシャーに空気を一度通すと空気中細菌の97%が不活性化することが発表されています。
また、以下のように某ビール工場での除菌効果実証実験での測定結果でも確認されております。
測定場所:某ビール工場測定
測定日時:1998年7月7日
測定機器:RCSエアーサンプラー
吸引量:40ℓ/min×4min=0.16³
測定培地:細菌用 GK-A 寒天培地
真菌用 HS 寒天培地


| 冷却除湿方式の場合 | 所定の温湿度を得るためには一度過冷却したのち、再加熱が必要です。 |
|---|---|
| 乾式除湿機の場合 | ほぼ湿球線上にそって除湿されるので再冷却が必要です。 |
| 湿式除湿機カサバーの場合 | カセン溶液の濃度と温度を最適に選ぶことにより最短のエンタルピー変化で目的の温度・湿度が得られます。ダイレクトに目的の温度・湿度を得ることにより、高い省エネ効果が期待できます。 エンタルピー・・・空気が内部に貯えている全エネルギー(全熱量)のこと。顕熱と潜熱の合計。単位はKJ/kg。 |
カセン溶液は熱容量が大きいため、入口空気の湿度が少々変動しても出口湿度を一定に保つことができます。カセン溶液の平衡蒸気圧図をみると濃度と相対湿度が相関関係にあることがわかります。(図参照)
通常、カサバーは溶液濃度を一定にして運転するため年間を通じて出口空気の相対湿度はほぼ一定にすることができます。また、急な降雨などにより外気湿度の上昇にも影響を受けにくく安定した運転が可能です。
この特性は、乾燥や防錆など相対湿度が重要な分野に最適です。
カサバーは入口絶対湿度21g/kg(例:32℃70%RH)の空気をクーリングタワー水(32℃)を冷熱源として使用しても出口湿度6.0g/kg(露点温度6.8℃)まで除湿が可能です。それ以下の湿度がご要望の場合でも、冷水、ブライン、冷媒を用いることで容易に対応できます。また、調湿側に補給水とヒータを用意するだけで、カサバー1台で加湿・調湿ができます。
カセン溶液は不凍液です(濃度30%の凍結温度−70℃)。そのため、露点0℃以下の空気でも着霜がありません。冷却除湿方式では不可欠なデフロスト(霜取り)の必要がありません。
カセン溶液は塩化リチウム水溶液です。塩化リチウム(LiCl)は塩化ナトリウム(NaCl)とよく似た特徴があり、同様に除菌作用をもっています。このカセン溶液を直接空気と接触させることで除菌し、また、塵埃をたたき落とすことで除塵も行います。 食品製造では除菌空気による室内乾燥で雑菌の繁殖を防ぐなど、HACCPの微生物制御対策にも役立ちます。
カサバーの再生には多くの場合、0.196MPaの低圧蒸気を熱源としています。低温再生が可能なので温水、電気ヒータやヒートポンプ、他にも有効な排熱利用などあらゆる熱源が使用できます。
エアコンタクタとリゼネレータは配管による接続なので、分離しての設置が可能です。
たとえば、エアコンタクタは機械室、リゼネレータは屋上に設置することもできます。
高性能のエリミネータを設けていますので溶液のキャリオーバーに対する懸念がありません。
カセン溶液は腐食性の強い物質です。しかし、機器本体をFRP(ガラス繊維強化プラスチック)製とし、溶液と接触をする熱交換器のプレート部をチタン(Ti)製にすることで装置の腐食の心配をなくしました。
カセン溶液は化学的に安定した物質で蒸発することはありません。もし、溶液濃度が薄くなった場合でも溶液を補充するだけで、いつまでも新設時と同様の除湿能力が維持できます。溶液のサンプルをいただければ、弊社にて分析も行っております。 また、冷却用、加熱用の熱交換器はメンテナンス性のよいプレート式を採用しています。プレートの取外しが可能なので、洗浄作業も容易に行うことができます。
| / | 型 式 | 通 過 | 処理風量 | 溶液 ポンプ |
運転 | 梱包 | 寸法 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 断面積 | 最 小 | 標 準 | 最 大 | 重量 | 重量 | 長 さ | 幅 | 高 さ | |||
| ㎡ | ㎥/min | ㎥/min | ㎥/min | kW | s | s | o | o | o | ||
縦 V |
♯ 120 | 0.3 | 22 | 34 | 43 | 0.75 | 600 | 400 | 1,300 | 1,000 | 2,000 |
| ♯ 240 | 0.6 | 43 | 68 | 86 | 1.5 | 900 | 600 | 1,600 | 1,300 | 2,000 | |
| ♯ 400 | 0.9 | 71 | 113 | 142 | 1.5 | 1,000 | 700 | 1,900 | 1,450 | 3,600 | |
| ♯ 600 | 1.4 | 106 | 170 | 212 | 2.2 | 1,400 | 1,000 | 2,500 | 1,450 | 3,600 | |
| ♯ 800 | 1.9 | 142 | 226 | 284 | 3.7 | 1,800 | 900 | 2,300 | 1,850 | 2,450 | |
| ♯1200 | 2.8 | 212 | 340 | 424 | 3.7 | 2,200 | 1,100 | 3,050 | 1,850 | 2,450 | |
| ♯1600 | 3.7 | 283 | 453 | 566 | 5.5 | 2,600 | 1,400 | 3,800 | 1,850 | 2,450 | |
| ♯2000 | 4.5 | 340 | 566 | 680 | 7.5 | 3,900 | 2,200 | 3,500 | 2,600 | 3,000 | |
| ♯2500 | 5.6 | 425 | 708 | 850 | 7.5 | 4,800 | 2,500 | 4,100 | 2,600 | 3,000 | |
| ♯3000 | 6.7 | 510 | 850 | 1,020 | 11 | 5,400 | 2,900 | 4,700 | 2,600 | 3,000 | |
| ♯4000 | 8.9 | 680 | 1,133 | 1,360 | 11 | 6,800 | 3,600 | 6,000 | 2,600 | 3,000 | |
横 H |
♯ 800 | 1.9 | 142 | 226 | 284 | 3.7 | 2,000 | 1,100 | 2,400 | 1,900 | 2,500 |
| ♯1200 | 2.8 | 212 | 340 | 424 | 3.7 | 2,400 | 1,400 | 3,100 | 1,900 | 2,500 | |
| ♯1600 | 3.7 | 283 | 453 | 566 | 5.5 | 2,900 | 1,600 | 3,900 | 1,900 | 2,500 | |
| ♯2000 | 4.5 | 340 | 566 | 680 | 5.5 | 4,500 | 2,500 | 3,600 | 2,350 | 3,000 | |
| ♯2500 | 5.6 | 425 | 708 | 850 | 7.5 | 5,300 | 3,000 | 4,200 | 2,350 | 3,000 | |
| ♯3000 | 6.7 | 510 | 850 | 1,020 | 7.5 | 6,200 | 3,400 | 4,800 | 2,350 | 3,000 | |
| ♯4000 | 8.9 | 680 | 1,133 | 1,360 | 11 | 7,800 | 4,300 | 6,000 | 2,350 | 3,000 | |
| ♯5000 | 11.2 | 850 | 1,416 | 1,700 | 11 | 9,000 | 5,200 | 7,300 | 2,350 | 3,000 | |
| ♯6000 | 13.4 | 1,020 | 1,700 | 2,040 | 15 | 10,600 | 5,900 | 8,500 | 2,350 | 3,000 | |
| ♯7000 | 15.6 | 1,190 | 1,983 | 2,380 | 15 | 12,400 | 6,800 | 9,800 | 2,350 | 3,000 | |
| 形式 | 通 過 | 再生能力 | 風 量 | 溶液 | 再生 | 機外 | 運転 | 梱包 | 寸法 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 断面積 | エアーコンタクタ出口 | 入口 | 出口 | ポンプ | ファン | 静圧 | 重量 | 重量 | 長 さ | 幅 | 高 さ | |||
| ㎡ | 20% | 40% | 60% | ㎥/min | ㎥/min | kW | kW | Pa | s | s | o | o | o | |
| ♯0.75FP | 0.07 | 23 | 33 | 40 | 6.5 | 9 | 0.75 | 0.75 | 100 | 400 | 300 | 1,050 | 950 | 2,500 |
| ♯1.5FP | 0.14 | 45 | 65 | 80 | 13 | 18 | 0.75 | 0.75 | 100 | 400 | 300 | 1,050 | 950 | 2,500 |
| ♯ 3FP | 0.28 | 95 | 135 | 170 | 27 | 36 | 0.75 | 1.5 | 100 | 500 | 400 | 1,450 | 950 | 2,500 |
| ♯ 6FP | 0.56 | 190 | 270 | 340 | 54 | 71 | 1.5 | 2.2 | 100 | 700 | 500 | 1,600 | 1,300 | 2,500 |
| ♯ 10FP | 0.93 | 315 | 450 | 560 | 89 | 119 | 2.2 | 3.7 | 100 | 1,500 | 1,000 | 2,050 | 1,500 | 3,100 |
| ♯ 15FP | 1.39 | 475 | 675 | 845 | 135 | 179 | 2.2 | 5.5 | 100 | 1,800 | 1,200 | 2,700 | 1,500 | 3,100 |
| ♯ 20FP | 1.86 | 635 | 905 | 1130 | 179 | 238 | 3.7 | 7.5 | 100 | 2,200 | 1,500 | 2,300 | 2,050 | 3,300 |